夜起きたときに耳元でプーン…と音がすると、げんなりとしてしまいますよね。放っておきたくてもやっぱり気になってしまって、結局は電気をつけて格闘する羽目になる…こんな経験を誰しもが一度はしているのではないでしょうか。
かゆみを引き起こすだけでも許せませんが、蚊は深刻な健康被害を引き起こす存在でもあります。
小さくてもその大きさ以上に不快をまねく蚊対策の基礎についてまとめてみました。
目次
蚊とは?まずは特性を知る!
蚊の生態とは
世界でも2500種以上が確認されています。
水のあるところに卵を産み付け、幼虫(ボウフラ)は水の中で生息し、それは成虫に羽化するまで続きます。羽化した成虫は木陰などに潜みます。
蚊は何を食べる?
蚊は何を食べて生きているのでしょうか。血じゃないの?と疑問に思われるかもしれませんが、実は蚊は普段、花の蜜や樹液、果物の汁を餌としています。
人間の血を吸うのは交尾した後のメスに限られます。産卵のために必要な栄養摂取するためだけに吸血するのです。したがってオスは血を吸いません。
蚊に刺されやすい人っているの?
蚊は人間の位置を確認するために、息や皮膚から出る汗の匂いや体温などを感じ取ります。ですから肺活量の多い男性、妊婦や子供、肥満体質の人など汗をかきやすい人がターゲットになりやすいと言われています。
また蚊は白と黒しか感知できず、濃い色を好むため、肌の色が黒いことや暗い場所にいる人も狙われやすいポイントとなります。
一部の研究によりO型の血液が一番蚊を引きつけやすいという報告がされましたが、具体的な因果関係を認められなかったという報告もあり、はっきりとした結論は出ていないのが現状です。
蚊の種類について
日本で見かける代表的な蚊は、ヒトスジシマカ、アカイエカ、チカイエカの三種類です。
ヒトスジシマカ…足に黒と白の縞があるのが特徴。主に昼〜夕方にかけて吸血する。
アカイエカ…茶褐色をしており、夕方〜夜にかけて吸血する。
チカイエカ…見た目はほぼアカイエカと変わらない。昼夜を問わず吸血する。
蚊対策の基礎について考える
卵を産ませないために…
蚊は水のある場所にしか卵を産みません。
ですから自宅付近に水場を作らない環境づくりをすることが大切です。
じょうろやバケツなどに水を溜めないようにする、空き缶や空き瓶、古タイヤなどを放置しないようにする、それから側溝や雨どいに落ち葉が溜まったところに雨が降ると蚊の発生源になるのでこまめに掃除をするようにしましょう。
夏に必須の意外なアレが役に立つ?
意外かもしれませんが、実は蚊はそれほど飛行能力が高くありません。時速に換算すると2.4km程度です。ですから扇風機やエアコンなどの弱い送風でも蚊の飛行を妨げることができ、人間の体に着地しにくくさせるのです。
また体臭を感知しにくくなりますので、そういう意味でも扇風機などの風に当たるのは効果的と言えます。
とは言っても風の当たり過ぎは体によくないので注意しましょう。
これは効く!蚊対策グッズ
蚊のいない空間をつくる!
昔ながらの蚊取り線香でも十分効果はありますが、電子蚊取り器やひっかけておくだけで蚊を寄せ付けない効果があるグッズなど様々です。またとても便利なのが、部屋の中でシュッとするだけで蚊のいない空間を作るスプレーです。
部屋だけでなく車やテントでも使えるのでアウトドアの好きな方は一本持っておくとよいですね。
屋外で発生してしまう…という場合は
外に水道や植木鉢があるなど、屋外でどうしても発生しやすい場所がある…という場合は、予め発生しやすい場所に散布するだけでハエや蚊の発生を防ぐことができる薬剤があります。撒くだけの顆粒タイプや水に希釈して使用するタイプなど、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
この世で一番人間を殺している生き物と言われているのは蚊というのは有名な話ですが、根絶させるのは難しく、一生戦わなければならない相手でもあります。
たかが蚊、されど蚊、たった一滴の血で数百匹の卵を産むことができるのであればなおのことあなどれない存在です。
そんな憎き蚊にいいようにやられてしまわないよう、まずは自分のいる空間から蚊を根絶させてしまいましょう。
人を刺すもっと怖い害虫といえば…