ノミ

ノミ対策の基礎

ノミというと野良猫など野生動物に宿っているイメージがある人が多いのではないでしょうか。ですが飼いネコや飼い犬にノミが寄生してしまうことも少なくありませんし、人間にも被害が及ぶこともあります。

また一度被害に遭うとなかなか駆除するのが難しいので、きちんとノミの生態と対策を知り、ノミ被害を避けることができれば一番ですね。

今回はノミ対策の基礎についてまとめてみましたので、参考にしてみてください!

ノミとは?まずは特性を知る

ノミの生態について

日本国内だけでも80種類ほど生息していますが、最近猫や犬や人間に寄生しているのは殆どネコノミだけです。

ネコノミは体長1〜3mm程度で褐色をしており、体が縦に平たく、6本脚を持っています。強力な筋力を持つ後ろ足で体長の約60倍の距離、約100倍の高さを飛ぶことができます。動物の吐く二酸化炭素や耐熱に反応して飛びついて宿主に寄生します。

ノミの成長過程について

ノミは卵→幼虫→さなぎ→成虫という4段階を経て成長していきます。この発育段階によって駆除方法が異なるため、完全にノミを除去するのは難しいとされています。

ノミは通常1〜6日で卵から孵化して幼虫になり、二度の脱皮をした後、さなぎから幼虫になります。

ノミの繁殖力

ノミは宿主である動物の毛に着くと、8分以内に吸血し始め、48時間以内に交尾をして産卵します。一度に20〜50個くらい産み、寿命が尽きる120日ほどの間に約2000個の卵を産むと言われています。

ですから成虫を一匹見つけたらその何十倍もの予備軍がすでに待機していると思ってよいでしょう。

ノミに刺された場合の症状について

ノミが人間に寄生する場合、膝下にくっついて足を中心に吸血していきます。刺された箇所が集中している場合はノミによるものと疑って良いでしょう。またノミに刺されると激しいかゆみに見舞われます。

ノミ対策の基礎について考える

虫刺されの薬は効かない

蚊などに対応している市販の虫刺され薬は、ノミに刺された場所には効きません。
ノミを見つけたら動物病院、あるいは皮膚科にかかってノミ専用の薬を貰いましょう。

ノミ以外に、シラミも気をつけるべき害虫です。

シラミ対策の基礎

清潔に保つ

ペットを飼っている人は特にこまめにペットの体を洗ってあげましょう。また人間も清潔にし、丹念に洗髪をしましょう。
なるべくカーペットや布団を清潔に保ち、卵の温床を作らないようにしましょう。

またノミを見つけても決して指で潰したりしてはいけません。ノミのお腹の中には条虫という幼虫が入っていることがあり、指で潰してしまうと何らかの形で口の中に入ってしまって人に寄生してしまう恐れがあるので、絶対にやめましょう。

これは効く!ノミ対策グッズ

置き型ノミとりグッズ

設置型のゴキブリ捕りグッズのように置くだけでノミを取ることができる電池式の置き型ノミ取りグッズです。餌で誘引するのではなく、LEDの光でノミをおびき寄せ、粘着シートで捕獲します。粘着シートは交換ができるので何度でも使用することができます。

ノミ駆除薬

顆粒状の薬剤を床に巻き、しばらく置いてから掃除機で吸うノミ駆除薬です。

速攻性はないので、置き型ノミ取りグッズや散布型のノミダニ駆除薬と一緒に使うとより効果的です。ペットが口にすると危険なので、使用する際はペットを近づけないようにしましょう。
ノミ対策の基礎についてまとめてみました。
ダニとノミと何が違うの?と思っていた方も多いのではないかと思いますが、何となくその違いがわかっていただけたのではないでしょうか。

可愛いペットがノミに寄生されているのはかわいそうで嫌ですよね。自分にも被害が及ぶとなればなおさらです。
きちんとノミ対策をして、ペットと楽しい生活を送りましょう。