ムカデ

ムカデ対策の基礎

みみずのような細長い胴体に異様に多い足の数…うねうねしながら移動するムカデの姿は気持ち悪い上に恐ろしく、できれば遭遇したくないものです。ましてや噛まれる危険性があればなおのことですね。

そんなムカデ対策の基礎についてまとめてみました。
ムカデに噛まれて嫌な思いをしたくない!と思う人、必見ですよ!

ムカデとは?まずは特性を知る!

ムカデの生態について

ムカデは世界でも約2700種、日本でも約130種が確認されています。
ムカデは百の足と書いてムカデと読ませますが、ムカデの足は種類によって21対〜47対と様々あり、昆虫ではありません。庭石の下や植木鉢の中などジメジメとした暗い場所を好み、梅雨時期から秋口まで活動が活発になります。

ムカデは益虫?

ムカデは気持ちの悪い蜘蛛やゴキブリを好んで捕食してくれます。こう書くとムカデは人間にとって益虫と言えそうですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

ムカデは鋭い大あごとそのそばに毒腺を持ちます。その大あごで?まれると、傷口から毒が入ってしまいます。毒の成分はスズメバチのそれと似たような成分を含んでおり、赤ちゃんや幼児が噛まれると特に重篤なアナフィラキシーショックに陥ることもあるため大変危険なのです。

ですから例え色々な虫を駆除してくれるといっても、やはりムカデは人間にとって害虫と言えるでしょう。

ムカデは母性が強い?

ムカデは一匹いるともう一匹いると言われますが、これはつがいではなく母子だと言われています。

ムカデは狂暴な性格とは裏腹に、とても母性愛が強く、地面に卵が触れないように背中に卵を乗せて生活しますし、常に卵を舐めて清潔に保ちながら子が卵から孵るのを待ちます。また子供が一人前に餌を取れるようになるまで、母が子に餌を与え続けます。

ムカデの種類について

日本の代表的なムカデはトビズムカデ、アオズムカデ、アカズムカデの三種類です。

トビズムカデ…15〜20cmくらいの大型のムカデ。体は黒く、頭は赤、そして足はオレンジに近い肌色をしている。
アオズムカデ…10cm程度の中型のムカデ。個体によるが頭が黒く、背面が暗い緑、足はくすんだ黄色と緑が混じったような色。
アカズムカデ…4〜7cm程度の小型のムカデ。

頭と足が赤〜オレンジのような色をしている。毒性が他のムカデに比べて強い。

ムカデ対策の基礎について考える

ムカデにとって住み心地の悪い環境とは?

ムカデは暗くてジメジメした場所を好みます。雑草を放置してうっそうとさせていると、ムカデの好む環境になってしまいます。また廃材や石の下など、わずかな隙間にも侵入して住処としてしまうので、家の周りにそういったものを置かない、落ち葉などは取り除くなど、ジメジメした場所を作らないようにしましょう。

またムカデの好物であるゴキブリなどを家の中に発生させないよう、ゴキブリの来ない清潔な家づくりをすることも、ムカデにとって住み心地の悪い環境にさせます。

もしもムカデに噛まれてしまったら

どんなに気をつけていてもムカデが家のなかに侵入してしまうことを100%避けることはできません。ましてや寝ている間に襲われてしまったら成す術もありません。

もしもムカデに噛まれてしまった場合、速やかに43度以上のお湯に患部を浸すか、タオルを濡らしてレンジでチンしたホットタオルで患部にを当てましょう(火傷には注意!)。
決して毒を絞り出そうとしたり、冷やしたりしないようにしましょう。

これは効く!ムカデ対策グッズ

もしもムカデに遭遇してしまったら

ムカデは多くの殺虫剤に対して耐性があり、なかなか効きません。ムカデ専用の殺虫剤、もしくは冷凍タイプの殺虫剤であれば効果があります。殺虫成分を使用していないので、小さなお子さんやペットがいるという環境の方には特におすすめです。

家への侵入を防ぎたい

家への侵入を防ぎたい場合にオススメなのが、家の周りに粉や顆粒を散布するタイプの薬剤です。広範囲に使用できるため、侵入可能箇所が多い家には特に向いています。
ただし雨が降るなど天候によって効果の持続時期が変わってしまうので、定期的に散布する必要があります。

ムカデ対策についてまとめてみました。
人間を不快にさせる不快害虫であるだけでなく、噛みついて様々な症状を引き起こす衛生害虫でもあるムカデ。なるべく被害に遭わないためにも、そして遭遇してしまわないためにも、身近にできることでまずは対処していきましょう。

ムカデと同じくらいブロックしたいのは…

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